2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
「また、丸投げですか」 前世の記憶から、そういうものが作れると知っていても、具体的な作り方を信行は知らない。 今川義元を討ち取って日本国内に戦国大名として織田の名を知らしめた織田信行は、本格的な天下治平に向けていくつかの布石を打ちながら動き…
現代日本やその他諸国に、いきなりファンタジーさながらの巨大迷宮が出現し、モンスターが溢れ出すというパターンのお話しも一つの定番です。門をくぐると異世界に入り込むという古来からのファンタジー・メルヘン・神話における「現実世界と異世界の連続性…
魔法戦闘を極め、世界に存在するあらゆる魔法、戦術を研究し尽くした賢者は同時に己の限界も感じていた。生まれつき身体に刻まれた紋章で、その特性が決まってしまうためだ。この紋章でもドラゴンや魔族あたりなら瞬殺だが、宇宙怪獣には勝てない! そこで彼…
「笑ってお迎えしに行かないといけないんだから、私達はみんなで」 これ以上誰1人欠けても駄目なのだと委員長。 いびつなスキル構成のため、遙はどれだけ戦って経験値を稼いでも、レベルはちっとも上がらない。敵の攻撃がかすったら、その瞬間に死んでしま…
有耶無耶のうちに黒鉄級冒険者に昇格したロレンとラピスの2人組だが、あいにく周囲は国境紛争が悪化して冒険者たちにも戦争がらみの依頼が出ているし、まったく関係のない依頼が見当たらない。元傭兵ながら、今さら国と国との紛争に足を突っ込みたくないロ…
悪神を浄化して街を救ったケインは、その謝礼として大きな家を手に入れたが、庭で遊んでいる教会の孤児たちの中に見知らぬ少女を見つけた。彼女は自分には名前がないが「ここの子」なのだと主張する。 少女の見た目から黒を意味する「ノワ」という名前を付け…
ファージ領の領主から音信不通になっている辺境の村パルガスの様子を確認を頼まれたアベルだったが、そこでは悪魔が撒いた病が蔓延しており、リーヴァイ教という宗教団体が治療にあたっていた。 その指揮を執っている四大神官ネログリフは悪い奴には思えない…
『カグヤの帰還』作戦のさなか、ガーグデーラとの艦隊戦に巻き込まれたことから、柏木とフェルフェリアたちは亜空間回廊壁へ落ちていった。すぐに回収されたものの、彼らもまた精死病患者と同様の昏睡状態に陥っていた。 その柏木は、自分の意識が異なる歴史…
「……外してたら恥ずかしいし」 名探偵が思わせぶりなことを言いつつ、最後まではっきりさせない理由。 キリン飼育員の桃本たちがフクロモモンガを保護した古いアパートの部屋には、ミイラ化した死体が転がっていた。もう何ヶ月も放置してあったと思しき死体…
「女児の裸を見ていいように、希望だって見てもいい」 大学1年生になった阿良々木暦の部屋にやって来たのは、神原駿河のバスケ仲間の日傘星雨。呼ばれもしないのにやって来て、聞くとも言ってないのに彼女が話すのは小学生女児誘拐事件の噂。友達の友達は自…
「家に帰って、子供たちの頭を撫でて、晩飯にアイシャの作った米を食べて、夜になったら妻とエロいことをするのだ。それだけが俺の生きがいだ」 それだけのために生きて帰ってくると言っても過言ではない。 下っ端としてさまざまな任務をクリアしていくルー…
知人に「今、なろう系の本でお薦めはなに?」と訊かれると困ります。 「小説家になろう」やその他ウェブ連載作品の書籍化はかなり多くなっていますが、きちんと完結しているものはそれほどありません。話は面白いのに出版社が売ることができなくて打ち切られ…
コータは小学校の時の交通事故で両親と妹を失い、自らも後遺症に20余年苦しんだ末に死亡した。そんな彼の心残りは、応援してきた地元のサッカーチーム、ブランデール弘前の解散だった。 自分にもっと力があったら……、今際の際にそう強く思ったコータは、気が…
「これはゲームだ。狙撃による殺人も、剣鉈による刺殺も、ゲームの中だからやっていることだ。リアルでは、絶対にそんなことはしない。死んでもそんなことはしない。しようと思うこともない」 リアルでも銃火器を取り扱う、シャーリーの言葉。ゲームをすると…
「泣いている暇があるなら、働け。稼げ。利益を出せ」 ベンノの言葉。 ローゼマインも10歳で、貴族としてはもう婚約の話が出て当たり前の年齢である。平民出身というのは秘密だけれど、身体はほとんど成長していないし、2年間も眠っていたし、図書館と本の…
貴族院に入学したローゼマインは最短記録ですべての講義に合格してしまった。図書館に通いたい一心だ。 晴れて図書館通い許可ができたローゼマインだったが、貴族の常識がまだ十分に身についていない彼女は、次々にトラブルに巻き込まれていく。大領地ダンケ…
友人に誘われた少年ユウは、新発売のネットゲーム「FWO(ファンタジー・ワールド・オンライン)」にサモナーで参加することになった。 キャラ名や容姿にこだわりのないユウは、スキャンデータをほとんどいじらずにキャラメイクしたのだが、もともと小柄で女…
「雪だるま、つくろう」 デッドプールは悪人を殺しまくるヒーローとして世界中を駆け回っていたが、ある事件を契機にX-MENに見習い加入することになった。 しかし、未来から現れた機械の腕を持つ戦士ケーブルから、孤児であるミュータントのラッセル少…
小説家、松沢先生の飼い犬ドン松五郎は、犬が幸せになるにはまず人間が幸せにならなければ始まらないと、仲間を集めて世直しを始めるのだが……。 夏目漱石の『吾輩は猫である』に倣い、犬の視点から人間社会を風刺する新聞小説。それをまとめて書籍化し、実写…
バリア修復の手がかりを探す過程で、元の世界に戻れる可能性が出てきたユージたちは、旅で知り合った仲間や日本にいるネット掲示板住人の力を借りて実験を開始。どうやら、産地が同じ物品であれば送り返せるというところまで到達した。 しかし、喜ぶ従妹のヨ…
第二次世界大戦というと社会の教科書ではほんの1ページか2ページで端折られ、本当か嘘か「日本とアメリカが戦争していた」ことから知らない者がいると言われる時代。ミリタリーにちょっと興味がある程度の人間だと、知っていても日本とドイツとイタリアと…
「明日はどんな一日になるかな? 今から楽しみだな……」 存在感の薄さのあまり、運転手に気づかれずに車に轢かれて死んでしまった薄井透は、あの世でも天使たちにスルーされて目の前で門を閉ざされるなど、死ぬ前も死んでからもさんざんなことばかり。それは…
「じゃあ君は、我々の大臣がバスに乗るべきだというのか」 通り過ぎる高級リムジンを使う人々をどう思うかと、著者が知人に尋ねた時の回答。 モスクワ市民でもノーメンクラトゥーラと呼ばれる共産党・政財界のトップクラスの人材は庶民と比較して恵まれて贅…
「自分が何者であるかは、自分を愛した人だけが決めてくれる」 世界で最後の死霊術師達の孫娘、シュガーリアに迷いはない。 黒い海の向こう、莫大な財宝が眠るという黄金の島は、この数十年というもの、足を踏み入れて戻ってきた者がいないという悪魔の島だ…
「大事な話だ。率直に聞く。ゴードン。お前たちは、他種族との交配は可能か?」 別に女の子は嫌いじゃないけれど、村に女性ばかり増えてしまうのは困るので、どんな種族でも良いから独身男性に来て欲しいのだ。 吸血姫ルーがヒラクの子を産み、天使のティア…
「落ち着いたら、あの42人も俺の寝室に来るのだろうか」 村も少しずつ住民が増えてくるが、なぜか移住希望者はすべて若い女性ばかり。こんな森の奥まで逃れてくるにはそれなりの訳ありで、戦に巻き込まれて男は残って最後まで戦ったからとかいう事情があった…
「ずいぶん、大きいですね」 「ええ、頑張って育てましたので」 高順の持ち込んだ面倒ごと、猫猫に女官試験を受けさせ再び後宮に送り込もうという企みもとりあえず成功。猫猫は新たに医官専属の女官となった。 もちろん当然のように猫猫の同僚となった女官た…
《タラスクの沼》で無事に竜血花を採取したレントは、その帰路に都市マルトの運営に古くから関わるラトゥール家に仕えているというイザークという青年と出会う。 怪物タラスクを討伐できる人物ならば竜血花の定期採取を依頼したいとイザークは言うのだが、依…
「甘く見てたわ、戦国時代」 太ったサラリーマンが寒い朝にトイレで胸をウッと押さえて成仏……することなく、気づいたら戦国時代に転生していた。どうやら、史実では乗馬中に弓で射られて死んでしまった織田家の八男、喜六郎として蘇ったらしい。 ところが、…
「やはりこういうのは最後の一撃はみんなで力を合わせて一斉に、というのが王道だな」 こんな表紙ではありますが、ついに魔王城に突入して最終決戦です。 邪竜の群の攻撃をかいくぐり、レンヤたちの空中戦艦はついに魔王の居城を射程に収めた。 しかし、周囲…