ラノベ雑記録2004

ライトノベルに限らず書籍や映画等の感想と覚え書きです。

スポーツ・武道

「君と漕ぐ5」 武田綾乃

「学生時代に普通に過ごした時間が、青春ってやつなんだよ」 黒部舞奈の父はついぽろりとフォークソングに傾倒していた昔の思い出を口にしてしまう。 「寂しいって思えることは良いことじゃないですか?」 1つのレースが終わる毎にみんなとの別れが近づくか…

「君と漕ぐ4」 武田綾乃

「せっかく身近に素晴らしいライバルがいるのに、それを崇拝対象にしてしまうのは勿体ないことだと思ってね」 崇拝は体のいい嫉妬からの逃避行動だと大森楓。 「叶えやすい夢をたくさん持つことが幸せになる秘訣」 舞奈のおばあちゃんはそう言っていた。 孤…

「君と漕ぐ3」 武田綾乃

「んなもん、今のままでいいわよオホホって言うヤツの方がクソッたれだろ。優しくするとダメにするを履き違えているヤツはあぶねーんだよ。他人を狂わせちまうからな」 神田優紀はバカだが鶴見希衣に対する助言は的確だ。 「相手の意見に合わせるのと、自分…

「君と漕ぐ2」 武田綾乃

「才能のある子なんてきっといくらでもいるんだよ。ただ、無誰かが気付いてやらないと、才能の芽はあっという間に消える」 だから小さい子が何かやりたいと言い出したらとりあえず助けてやりたいと鶴見希衣。 「私、思うんです。才能って、石ころみたいなも…

「ゆるふわ先輩は枕で変わる」 六畳のえる

「灰島君、湯之枝さんの周りは死と隣り合わせよ。気を付けてね」 バトル漫画みたいな台詞で雪葉は灰島たちを送り出した。 私立掛戸高校にめでたく入学した灰島爽斗はつい早く登校してしまった。山間の温泉旅館の息子だったので中学までは遠かったし、高校の…

「ウマ娘 プリティーダービー~新時代の扉」 監督:山本健

「「「「勝ちたい!!!!」」」」 フリースタイルレースの世界で荒くれ者たちを束ねてきたジャングルポケットは、国民的人気のスポーツエンタテインメントとはいえ「トゥインクル・シリーズ」を莫迦にしていたところもあったが、実際にそこで見たフジキセキの走りに衝撃…

「君と漕ぐ」 武田綾乃

「少しってのがポイントね。人生の上手くいく秘訣はなんでもそう。少し頑張る。少し贅沢する。少し苦労して、少し楽しむ」 たくさんだと疲れるからなんでもほどほどが良いと黒部舞奈の祖母はいう。 両親の離婚で父親の実家に引っ越してきた高校1年生の舞奈…

「U-15サッカー日本代表だけど部活は幼馴染と一緒の文芸部です」 マイヨ

「文芸部は俺と、氷の令嬢こと未央との愛の巣なので、皆さんは近付かないでください」 仙崎明日斗は全校生徒にきっぱり宣言した。 仙崎明日斗はJ1リーグのプロサッカークラブ「登呂ヴィナーレ」のJrユースチームに所属していて、U-15日本代表選手キャプ…

「ガールズ&パンツァー最終章第4話」 監督:水島努

観ている感想は『ドカベン』みたいだなというもの。まず初っぱなが弁慶高校戦なわけですよ。これまで紆余曲折ありつつも順調に来ていたところが鼻っ柱を叩き折られてからの再起です。あと、個性的なチームに、個性的な選手がどんどん出てきますね。しれっと…

「12ハロンのチクショー道」 野井ぷら

「全然違うじゃん! 「言ったよね!?『ダービーの8枠は二十年近くきてないから切っていい』って! この結果は何? 「もういいよ! 私競馬辞める!」 スレ立て30秒でこのコピペが貼られた……。 地方出身のその馬は変だった。 毛並みは悪いし、調教師や騎手の言…

「まっしょうめん! 小手までの距離」 あさだりん

「あれをかいだとき、決めたの。こんなところで、わたしの青春をムダにしちゃいけない、って。高校に入る前にやめてやる、って」 剣道の大会で体育館に防具の臭いがこもっているのを経験した茜の決意。 6年3組の林成美は瑞法寺剣道クラブに入門したばかり…

「凛として弓を引く」 碧野圭

「落ちるのも経験です」 フランスから日本に来てT大で情報科学を学んでいるというフレデリック・モローは、試験に落ちるということは自分に足りないものがあるということなのだという。 高校入学目前、矢口楓はふと足を踏み入れた神社の片隅に弓道場を見つ…

「モンテカルロ・ラリー」 監督:ケン・アナキン

1969年のイギリスのコメディ映画、というかフランス・イタリア合作で国際的スターを集めて作った、世界ラリー選手権ラリー・モンテカルロの第1回をテーマにしたコメディー大作。 冒険をこよなく愛する者たちのアマチュア・レースが開催される事になった。15…

「大相撲令嬢」 川獺右端

無実の罪を着せられ、王子から婚約破棄を告げられたフローチェ・ホッベマー侯爵令嬢は、聖女ヤロミーラに平手打ちを食らった瞬間、前世で女子相撲部だった頃の記憶と相撲魂が蘇る。ついでにこの世界が乙女ゲーム「光と闇の輪舞曲」の舞台とまるきり同じとい…

「ガールズ&パンツァー最終章第3話」 監督:水島努

知波単戦の後半から他校の2回戦の模様を挟んで準決勝の序盤まで。公開2日目に家族で劇場へ行き、感想を語り合いながら帰宅。みんな幸せそう。 いわゆる野球マンガと同じなので、対戦カードまでネタバレになっちゃうので試合の内容や組み合わせ以外で覚え書…

「ガールズ&パンツァー最終章第3話」 監督:水島努

まだ公開間もないので、細かいところは置いておくとして、「強い知波単学園」というのはなんか感慨深い。「らしい」のに「強い」のだ。 【ガールズ&パンツァー最終章第3話】【GIRLS und PANZER】【水島努】【鈴木貴昭】【島田フミカネ】【ショウゲート】

「やり直してもサッカー小僧」 黒須可雲太

サッカーが大好きで大好きでついにはプロにはなったけれど、選手としては大成しないまま事故死した男が、気がついたら生まれ変わっていて、同じ人生をもう一度小学生からやり直す、痛快で元気なサッカー小説。歴史やタイムパラドクスなど一切気にしない。た…

「少女ファイト(17)」 日本橋ヨヲコ

「嫌うならひとりで孤独に嫌ってくださいよ」 誰かの後押しなしでは嫌えないなら、それはただの妄想だと小田切学。 【少女ファイト17】【日本橋ヨヲコ】【イブニング】【バレーボール】【サイコパス】

「サッカー少女と笑顔の挑戦記」 大南

(あぁ、もっとサッカーしたかったなぁ) 将来を期待されたJリーグプレイヤー、牧村太一は恋人と通りすがりの妊婦を暴走トラックから守ろうとして死んだ。 だが、気がつけば赤ん坊になっていた。 どうやら、死亡直後の世界に転生したらしい。しかし、今の太一…

「わけあってTSした少年 女子高生になってバレーボールを始める」 豆餅

同じ作者の『異世界を救った少年 少女になって戻ってくる』は異世界に召喚された立花悠司が、魔王は倒したけれど最後の最後で性転換してしまったところから始まり、そこから帰還して日常生活に戻るまでの(それだけの)話。 こちらはその後日譚で、タイトル…

「転生勇者の野球魂」 池上雅

剣と魔法の異世界で50年間戦い続けた勇者は、世界を守った褒美として1960年代の日本に再転生。人生を最初からやり直すことになった。 そして、敵を殺さずに済む闘争は最高だよねと、今度の人生ではスポーツとしての野球を愉しむ人生を歩み始めるのだが…

「いだてん〜東京オリムピック噺〜」 脚本:宮藤官九郎

「オリンピックは2週間かけてやる盛大な運動会だ。お祭りだ」 「何だよ、戦犯って! 戦争じゃない。スポーツやってんだよ、こっちはよ!」 2019年放送のNHK大河ドラマ。まだスポーツなんて概念が日本にない明治時代から太平洋戦争を経て1964年に開催され…

「少女ファイト(16)」 日本橋ヨヲコ

「好かれなくても死にゃしねーよ。自分ができる仕事だけやっとけ」 「暇はよくねぇ。暇だと余計なことを考える。黙って働いて、自立してるフリしとけ」 朱雀高校の槌家監督の言葉。 【少女ファイト16】【日本橋ヨヲコ】【イブニング】【バレーボール】【リス…

「つるぎのかなた」 渋谷瑞也

「好きじゃないんだ、剣道。……俺を斬れる奴、もういないから」 「嫌なんだ、喧嘩。終わったら誰もいなくなるから」 かつて“最強”と呼ばれた神童・悠が、再び剣の道に舞い戻る。 孤高ではなく、仲間たちと肩を並べて戦う面白さを知ったから。そして、ひたすら…

「 サバゲにGO!」 アサウラ

「下等な動物と人とを分ける大きな目安には、文化というものがある」 これといった趣味もない社会人と大学生、男2人がふらりと立ち寄ったのはエアガンショップ『大野公房』。店番をする美人姉妹にも惹かれたけれど、なにより店内を埋め尽くすエアガンが、貞…

「空手バカ異世界」 輝井永澄

「大丈夫だ。空手を信じろ」 空手の道を究めようとしていた男は、どうやら4tトラックとの戦いには勝てなかったらしい。気がつけば女神の手によって、科学の代わりに魔法が支配する異世界へと送り込まれていた。 空手の道にチートは不要、己の流儀をつらぬ…

「地獄野球☆ワイルドウィッチーズ」 孝岡春之介

優勝候補の筆頭だった剣ヶ峰ウィッチーズは、トーナメント残り3試合でドラゴンズ相手にまさかの28点差で敗退。その原因はシーズン途中にもかかわらず、オーナーによる主力メンバーの放逐だった。優勝すればオーナーから選手まで、それぞれが望む願いが叶え…

「スピード・レーサー」 監督:ウォシャウスキー姉妹

リメイク作品には、出来の善し悪しとか、ヒットを飛ばしたか否かとは別の基準で、原典をどれだけリスペクトしていたかという評価ポイントはありますよね。70年代TV特撮番組のチープなデザインをそのまま活かして劇場用作品にしてしまった『電人ザボーガー…

「赤毛のサウスポー」 ポール・R・ロスワイラー

「ことは野球だ。老若をとわず--子供の遊びなんだ。目的は楽しむことにあるんだ」 面子だとか権威だとか利益がどうとか、楽しくプレイする、楽しんで観戦することに比べたらたいした問題ではないとキング・スペイド。 18歳のレッド・ウォーカーは元メジャ…

「少女ファイト(15)」 日本橋ヨヲコ

「ルールや権力で人の心は縛れません。必要なのは、自分と周りを大切にする心です」 将来に何かあったら仲間を思い出せと、金糸雀高校・女子バレー部監督、鍛冶田丈の言葉。 金糸雀高校の部員はみんな病んでたけれど、それ以上に壊れていたのは大石練。 黒幕…