2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
バクラド迷宮の最下層に開いた〈黒穴〉は、莫大な富を得るとも偉大な能力を与えるとも伝えられている幻の存在だった。迷宮を踏破した2人の冒険者、〈片目狼〉レカンと〈人食い熊〉ボウドは、どこにつながっているとも分からない、生還の保証もない穴へと飛…
「ぼくは三人兄弟の末っ子です。こういう世界では特殊な意味があるんじゃないんですか?」 それはフィクションの話ですよ。 新人女優エミリーが念願かなって舞台で脚光を浴びたその晩に、忽然と姿を消してしまった。警察は行方不明者として処理しようとする…
作品を評価する際に「××みたい」「××に似ている」という比較は考え無しの代名詞みたいなものなんだけれど、それでも読み手としてのスタンダードになっちゃった作品というのは存在するわけで、そのスタンダードを横に置いての感想って案外と難しいです。 「み…
「子供たちを殴り倒してでも、子供たちを殺してでも、カメラの前から排除すべきだった」 埼玉県の田舎町で、バラバラ殺人事件が1ヶ月の間に連続して発生した……。 子供の無思慮な残酷さって、無性に腹が立つ時ってありますよね。 畑中純の版画風のイラストっ…
「子供が遠慮なんてするもんじゃないよ。あそこの大人を見てごらん? 美味しい物をお腹一杯食べられるってのは幸せなんだよ。どんどん食べて、大きくおなり」 時代的には静子は既に行き遅れの年齢になっているけれど、気持ちは既に母親になっている気がしま…
「命とは気高く厳かで、神聖で美しく、そしてとてもあっけなく消えてしまうものなんだよ。それは赤子だけじゃない」 死霊術士パーカーの弟への言葉。 国王を謀殺した傭兵隊長ザカルは、国王は逃げ出して行方不明との噂を広めつつ、自らの功績を上げようと画…
「ぼくは人間ですから。人間はほかの人間を守るものなんです」 AIアサガヤシンはAI規範に縛られない。 ボロボロの艦隊で連合の防衛網を打ち破った皇女ソハイーラは帝都であるローマ星系へと帰投する。 しかし、それは始まりに過ぎなかった。元老院派によ…
「股間は人生の羅針盤である」 人間やエルフ、妖精、獣人などあらゆる種族が共生する世界がある。そこには当然、さまざまな異種族が働く風俗店もあるが、趣味も嗜好もさまざま。見た目も若いエルフ500歳ババアと人間50歳ババア、どちらがいいかなど異論の大…
「ただ生きてるだけじゃ意味がない。誇りや信念を持って生きなければ」 そして、信念と誇りを貫くためには力もいるのだ。 蜘蛛子は進学すっ飛ばして就職することになった。世界の創造者であるDの下請けみたいなものだ。 世界を支えている巨大魔術のシステム…
自分がPBM、メイルゲームとかネットゲームと呼ばれているホビーを遊んでいて、ちょっと疲れて距離を置きかけていた時期の作品である「こうもり城へようこそ!」のビジュアルイメージを担当していた、かねこしんやによるイラスト&コミック集。 あの時期の…
ゲームブック専門誌「ウォーロック」の1990年3月の39号。メイン特集が「ロールプレイメールと郵便でできるゲームたち」ということで、企画冒頭にいきなり「POSTAL★TALE」が山になった写真。ただ、タイトルの順番通り、メインは「ロールプレイメール」ことウ…
いつも作品を読んでる山田まるさんがコミケで小説本を出すというので、息子にタイトルとサークル名と配置を伝えてお使いを頼んだのだけれど、一息ついたら読もうと脇に置いていたら、通りかかった妻がふと手にとって、そのまま動きません。 ただ、ときどき「…
コミケで妻が「あなたにお土産!」と1冊の文庫本を買ってきました。 読んでみました。 確かにすごく面白いんですが、タイトル通りのガチ百合小説なので、どう感想を書いて良いかわかりません。 なぜ、お土産がこのセレクションなんでしょうか? わたしを何…
「だれもがおたがいにとってはエイリアンなんです。それでも、このとおり、わたしたちは友人になっています」 ララン族の顧問官、ハフト・ソルヴォーラの言葉。 地球とコロニー連合の関係が緊張する中、貨物船チャンドラー号の操縦士レイフは、気がつくと脳…
「関わる人は選べても、出会う人は選べないから。だから、深く関わりたいと思えるような、良い人と出会えるって言うのは、ものすごくラッキーなことだって思う」 沙優のバイト先の先輩ギャル、結城あさみの言葉。 吉田と沙優の同居生活はまだ続いていた。肉…
「いやはや検閲が簡単にできる社会って権力者を容易に堕落させるんだねえ」 琴姫は呑気に笑う。 時代は量子通信が可能なナノマシン《V2ウェア》の普及により、どこにいてもVR空間にダイブできる社会となっていた。 しかし、樫尾ナジムは現実でも仮想空間…
「私はいつも失敗ばかりしています。また、失敗するかもしれません。信用がないのも自覚しています。ですが、空星さん。私も冒険がしたい。空星さんと一緒に、冒険がしたい」 自分はチームの仲間であって、お客様ではないと、火蓮は思う。 存在感が薄すぎて…
「ボッチはボッチだと指摘されると怒る」 ヴェルの冒険者予備校の臨時講師はなおも続いている。 パウルブルクに新設された冒険者予備校では、講義前後の挨拶や掃除当番、学園祭など、どこから発想を得たか分からない独自ルールやイベントが導入されていく。 …
1970年代末期にミリタリー好きな、ちょいオタ小中学生男子が読んでいた、第二次世界大戦を舞台とした戦記コミック短編集。もとは「プレイコミック」連載だから、小学生は雑誌じゃ読んでないだろうなあ。 コミック化は何度かされていて、これは3回目の全5巻…
「俺は俺。梵我一如、光魔ルシヴァルであり、ただの女好きな男だ」 ついに迷宮都市ペルネーテに到着したシュウヤとロロは、たまたま知り合った女冒険者レベッカと臨時パーティーを組んで迷宮に挑む。ハーフエルフのレベッカは、不運をもたらし、パーティーメ…
「腹がへって、めしが食えるってすげーことだ。幸せって、コレでいいんだよな。生きてるってだけで、超ラッキーだ」 方向オンチの直ちゃんが、梅干しのおにぎりを食べながら。 【海街diary9】【行ってくる】【通り雨のあとに】【吉田秋生】【フラワーコミッ…
「『疑わしきは差別せよ』。これは、常識のある者が少なからず陥ってしまう一種の集団心理だった」 ソリステア魔法王国の外交官をアルトム皇国まで護衛することになったゼロスは、道中に潜伏していた勇者一行の襲撃を受けるも撃退し、ついでに召喚勇者たちを…
身近な材料で、比較的簡単に作れる中世ヨーロッパ料理を紹介した同人誌を、図版を多数収録し、中身も大幅に増量して商業出版から出した本。こういう本は、この本の参考文献リストにもあるコズマン女史の著作とか類書はあるのですが、写真も添えて分かり易く…
「いつだって正義の味方はね、バイクに乗ってやってくるって決まってるのよ!」 礼子が満面の笑みを浮かべていった。 冬休みになってバイク便のバイトを本格的に始めた小熊。社長や先輩ライダーたちはお土産にドーナツを持たせてくれるが、ドーナツとコーヒ…
リメイク作品には、出来の善し悪しとか、ヒットを飛ばしたか否かとは別の基準で、原典をどれだけリスペクトしていたかという評価ポイントはありますよね。70年代TV特撮番組のチープなデザインをそのまま活かして劇場用作品にしてしまった『電人ザボーガー…
「悩みすぎなくていいよ。もっと人生、気楽に過ごそうぜ!」 霧島舞は不登校の少女に乗馬を教えながら、そう言い放った。 第4回SJいよいよクライマックス。 レンとピトフーイたちはミニガン搭載のハンヴィーとの攻防で満身創痍になりながらも、機関車を動…
「色恋を教えるのは親の務めです」 イブンの言うとおりなら、アラタは出来の悪い父親ということになる。 自分の幸せを押し殺すことで正気を保っているというアラタのもとに、日本から陸戦型ドローンが届けられた。まずは10機。役に立ちそうなら100機。求めら…
「本当に大事なのは、大冒険なんぞよりささやかなもんだ」 昔、ある魔法使いが語った言葉。 珍しくゴブリンスレイヤーがゴブリン退治以外の用事で出かけた。牧場の手伝いで牛飼娘と配達に出かけたのだ。 ゴブリンスレイヤー不在の間に女神官はいつもの一党(…
「ヒーローって……他人が必要とするものなんだな……」 堂嶋大介はやっとそこに思い至った。 いつか危機が訪れたとき、みんなを守れるのはあなた……幼い頃、誘拐事件に巻き込まれた大介は、助けてくれた謎の女性ミロの言葉を信じて生きてきたが、周囲からみれば…
「俺はただ働きは嫌いだ」 朽木基綱は労働には対価が必要だと言う。 1570年。大膳大夫と呼ばれるようになった朽木基綱は、近江から北陸へも勢力を拡大して伊勢も攻略に成功。しかし、いまだ伊勢長島の一向一揆は健在で、三河の一向一揆と連係して織田-徳川…