2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧
サンディエゴの戦線を視察する5121小隊。 しかし、そこでは「銀狼」と呼ばれるエリート師団が牛耳る歪な戦線であり、しかもシアトル政府は幻獣の精神汚染について何の対策も立てていなかった……。 小規模な視察部隊と言いながら、実は史上最強の視察部隊が戦…
いかにも「アメリカ人の書くミリタリ系ラノベ」の最新刊。主人公が美人の女性士官で、惑星国家首相の娘で、財閥総帥の孫娘で、王の曾孫で、欠点と言えば胸が薄いくらい……というチートな設定で戦闘メイド付き。田中芳樹の『薬師寺涼子の怪奇事件簿』あたりを…
「部活は仲間の絆を強固にする」 目標に向かって仲間と努力することが本旨であり、大会で優勝するとかプロになるとかは二の次なのだ。 「部活」をテーマにしたアンソロジーの2冊目で、初っ端から野村美月が美術部で、日日日がバスケ部で、正面から文化系と…
本編は前巻で終わったけれど、これは全6篇の短編集で、シリーズ開始当初のインタビュー話やアトラクションショーにゲスト出演した話から、音無まどか30歳の墓参りエピソードまで詰まったシリーズ完結編でもあります。 『ぼいる・しゃるるの法則』も収録され…
南海の孤島の巨大学園で繰り広げられる秘宝争奪戦『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』のスピンオフ作品で、自称名探偵の壱級天災が悪魔と推理バトルするという、まさに名探偵の本領発揮なシリーズです。探偵と防犯思想は相容れないんだなー。 「力とは暴力が全てではな…
『犬とハサミは使いよう』の短編集3冊目。 本田書店の姉妹が心温まるエピソードをだいなしにしたかと思えば、カラスが犬とメイドを引き連れてマンション内を蹂躙したりする話など5篇。 そして今回も、晴海円香とそのクラスメイトが経験する怪事件が含まれ…
「三郎さまといれば、笑って死ねる。俺は笑って死にたい。ああ、面白かったと」 人間どうせいつかは死ぬのだと、川並衆の頭領、蜂須賀小六。 武田・今川・織田の思惑が交錯して騒乱ただ中の尾張国にやってきたのは、落ち武者狩りを生業とする丹左とその弟妹…
「『1人の生命は、全地球より重い』っていうなら、1人の生命を奪った罪だって、地球を壊すより重いはずじゃないですか」 だいたいの場合、法律による裁きというのは、死人に口なしで被害者が軽んじられ、犯人の人権が守られるものなのだ。 惣司智は突然勤…
「食い物を生まない世界は、社会を形成できないんだ」 尊い意志も視野狭窄では道を間違えてしまうと魔王サタン。 千穂の実家で農作業の人手が足りなくなり、浜茶屋のバイトからヒマしていた魔王サタンは全軍で長野県へと向かうこととしたのだが……。 農業を甘…
「俺が選ぶのは、正義か悪かじゃなくて、どっちが信じられるか、ということなんだ」 右も左もわからない異国で内戦に巻き込まれた天山龍也は、自分の選ぶ道を決めた。 治安が急激に悪化しつつある中央アジアの国セリカスタンで、パスポートと財布を奪われて…
そろそろテレビ放映も追いついてきたことだし、劇場版の感想の補足を。 やはり途中で作画が荒れたし、一部にカットされたシーンもあったらしいので、とにかくブルーレイでの完成を待つ!!……ということで、いち早く振り込みに。 終盤の展開にご不満な旧作フ…
「女の子の半分は夢でできている」 残り半分は凄まじいまでの現実でできていて、そのはざまで揺れ動いているものだと浅葱芳。 歌舞伎が好きだったから、高校に入ったら歌舞伎部を作ろうと思った。観るだけじゃなくて、自分たちでも演じてみたい。 伝統芸能だ…
「人は常に卑しい。貴賤の別なく。我々もその例外ではない」 五将家の一角、駒城家当主である篤胤の言葉。 友軍撤退までの時間を稼ぐべく、北領で決死の後衛戦闘を続けていた剣虎兵大隊指揮官・新城大尉だったが、既に戦力は激減し、東方辺境姫ユーリア率い…
「その土地の人間のように話せ。外国のアクセントで話すのは、排外主義の玄関のベルを鳴らすようなもので、地元の人間に兄弟ではなく、よそ者として認識されてしまう」 それが人間社会に溶け込むための最初のルールだと、アティカス・オサリバン。 最近、本…
「おい、フリじゃないからな!」 “臆病に恋愛から逃げまくっているうぶなハーレム野郎”としては、横からちょっかいを出されて女同士のさや当てでパーティーが内部崩壊するような事態は避けたいのだが。 ジュンたちの一行は、ついにサクヤとの再会を果たした…
「間に合わねぇなんて言うのは、本当に間に合わなかったとき、はじめて言うセリフだぜ!」 ぎりぎりまでやれることをするのだと赤城是光。 本人も周囲も誰も望んでいないのに、「ぶ、文化祭の実行委員に、赤城是光くんを、推薦します」という委員長みちるの…
「古来より『男子3日会わざれば割礼してみよう』と言ってだな」 玖珂タツキは血迷っている。 5体の戦闘用小型バイオロボット「フェアリィ」と出会って隊長役を押しつけられた高校生のタツキの共同生活は、彼とスキンシップを図りたいというフェアリィたち…
「好きな人のにおい嗅ぎたいってのはふつうだってこと」 クラスメイトの机に「おまえの血を吸いつくしてやる」という脅迫めいた手紙が投げ込まれていたことから、山森頼雅は手がかりを求めて夜間部の生徒に相談を持ちかけた。 それは彼がバイトしているコン…
「戦車の装甲を見るとき、ただ強大な火力を見るとき、歩兵は戦車を神とした原始信仰に目覚める」 コミック『アナザー・プリンセス』のノベライズというか、コミック用シナリオを加筆して小説化したもので、大木妹人や若宮タイプが登場するので設定は「リター…
「適当に焼いた肉と白飯。これがおふくろの味だ」 千葉県横断お悩み相談メールに答える比企谷八幡。 奉仕部は持ち込まれる生徒たちの相談ばかりでなく、メールでの相談にも対応しなければいけなくなっててんてこ舞い。快刀乱麻で適当にさばく傍ら、花嫁修業…
「戦うヒロイン」というのは別に最近の流行ではなくて、アテナやらドゥルガーやら戦いの女神とか、ヴァルキューレとかアマゾネス伝説とか、史実の女性武将だと巴御前とかジャンヌ・ダルクとか、虚実含めてそれなりに昔から話はあるものです。 でも、女性の船…
肩を壊してあれほど好きだった野球をあきらめたハチこと戌井八千代がバイト先のラーメン屋で出会ったのは、中学時代の同級生・井ノ原みのりだった。 幼女のような小柄な体格にもかかわらず、ラフレシアと呼ばれる大盛りラーメンを完食した少女の勇姿に見惚れ…
大陸の西方、アスヴァール王国で王位をめぐる内乱に巻き込まれてしまったティグルたち。 海賊団を率いて押し寄せるエリオット王子派を迎え撃つため、焦土戦術をとらざるを得なくなるのだが……。 「間違いのない人生なんてあるか」 最善の手だと判断したら、ど…
お針子巫女が作り出す超常の天衣をまとった脱衣士たちが1対1で服を脱がしあう決闘、脱衣の儀もついに日本武道館での最終決戦。この戦いの勝者が聖人となり、その後援者に奇跡を授けて国家の安寧をもたらすのだ。 力と技のぶつかり合い、精神力勝負の幻覚戦…
陸笠神社の宮司を務める祖父と二人暮らしの冬基がある朝目覚めると、色鮮やかな着物を着た見知らぬ少女が同じベッドで眠っていた。 祖父にいわせると、彼女は昨日冬基が拾ってきたイタチだというのだが……。 静謐な神社の周囲で今まで息を潜めていた物の怪た…
「できないからやらないなんて選択肢はないわ。やるべきことだからやるのよ。それが貴族でしょう? 誰もやらないなら私がやるわ」 イセリナ・リフィーリア・ガラードラルの言葉。 帝都の首都の学府に集まった学生たち。 そこで学ぶ学問や武術に意味があるの…
「宮さんはあれが好きでね。彼は少年時代のナイーブな願望をコナンの中にいろいろと出しています」 大塚康生へのインタビューより。 「ボクら、はじめ劇場用をやってて、それが市場としてつぶれてしまって、テレビをやるようになった時、これは仮の姿だ、と…
まだ高い塔を登ったり降りたりしてます。キリトとユージオが離ればなれになり、また再会し、いよいよクラッマックス……なのかどうか。 【ソードアート・オンライン】【アリシゼーション・ディバイディング】【川原礫】【abec】【電撃文庫】【MMORPG】【W…
「理科は昨日初めて、星奈先輩もちゃんと人間だったんだなと思えましたよ。……相手が人間なら戦えるし、友達になれる」 志熊理科の言葉。 小鷹と理科が友達になった日、夜空は失踪した。 そして他の部員に居所を知られないまま、夜空はどこまでも堕ちていくの…
関ヶ原の戦いより数十年後の太平の世。しかし、その陰では異形の敵との戦いが繰り広げられている。 伊賀忍者、名張のタツマキは服部半蔵の命により吉野の里に向かっていた。それは吉野に住まう鬼たちの助力を請うためであったが……。 「なんというか……鍛えた…