2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和8年の帝都東京を舞台に、花村家の令嬢・英子が、女性運転手の<ベッキーさん>と共に身の回りに起きる事件の謎を探るシリーズ第2巻。遙か昔の死亡広告をきっかけに犬猿の仲となった2つの家に生まれ育った若き男女の前に起きた絵画消失事件「幻の橋」…
熱線銃一丁を武器に太陽系の星々を渡り歩く無宿者のガンマン、ノースウェスト・スミスを主人公にした短編集の第1弾。これを訳し損なったと野田昌宏があとがきで悔しがっていました。あとがきの冒頭4頁を費やして、これがどんなに素晴らしい作品で、なぜ自…
小学生の頃、初めて買ったコミックが『釣りキチ三平』でした。 近所の文房具屋兼駄菓子屋の店頭に雑誌スタンドが置かれていて、そこに少年ジャンプとか週刊マーガレットとかが売られていたのですが、そこに何故か「釣りキチ三平」の1巻から5巻くらいまでが…
『これは自然な流れの中の発展と考えよ』 かけだしのライトSF作家の竜一郎が、ある朝目覚めてみるとそこは竜やミノタウロスやドワーフなどファンタジー世界の住人が当たり前に人間と暮らしている世界で、原稿を催促に来た編集者もケンタウロスだった……。 …
昔、名古屋の栄にステーキ店直営の『サロン・マリリン』というハンバーガー・ショップがあってお気に入りでした。旨味たっぷりのパティに、目玉焼き、チーズ、レタスとあれこれ詰め込んでボリュームたっぷりの「マリリンバーガー」。ガーリックの香りも香ば…
『タイ料理が、格別にうまいですか?』 インドネシア料理だってベトナム料理だって、日本人の舌にはタイ料理より合いそうなのに、流行っているのはタイ料理ばかりなり。 タイに関する衣食住その他あれこれについて紹介するテーマ別エッセー集。読み物として…
『半年前に賞味期限が切れている? おお新鮮。1年前? まだまだいける。2年前?…非常食用ならいいかも。3年前…さすがにやめときますか』 日刊スポーツの女性記者が南極観測隊に同行した4ヶ月の記録。 南極観測50周年の年に実施された第48次隊には、報道…
うちの裏の前栽に 雀が三羽とまって 二番目の雀の言うことにゃ おらが在所の陣屋の殿さん 狩り好き 酒好き 女好き わけて好きなが女でござる 女 誰がよい 枡屋の娘 枡屋器量よしじゃがウワバミ娘 枡で量って漏斗で飲んで…… 昭和30年夏。 静養のために岡山県…
「誰かを大切に思うのは、つらいときもあってさびしくもなったりして。でも……うれしくしてくれるものよね」 花島咲の言葉(第18話…) 【フルーツバスケット】【高屋奈月】【大地丙太郎】【安原麗子】【電波女】【呪い】【友情】【十二支】
江戸川乱歩の小説も大人向けの猟奇作品なら表紙絵や挿絵が天野喜孝でも高橋葉介でもいいのだけれど、少年探偵シリーズといったら、まず柳瀬茂ですね。少年探偵の顔アップに奇怪な怪人が背景に立つという構図は少年探偵シリーズの定番。 とはいえ、ポプラ社版…
「わたしは、わたしだ。 運命がわたしを思考させる。わたしの思考が運命を選択していく。 動かないわたしの脚が、活発で行動的なわたしをつくり、今のわたしを突き動かしている」 自殺しようなんて考えるバカ者は、2回や3回轢いてやろうと西満里衣。 大晦…
いきなりの交通事故であった。 緑豊かな惑星キャリバンで、宇宙船<シェナンドー>の探査隊が運転するバギーが現住生物の1体をひき殺してしまったのである。しかも、それはいるはずのなかった知的生命体だった。 この宇宙において地球人類は有力な勢力では…
「頭ごなしに命令されるのは下僕だが、やってくれと頼まれれば仲間だぜ」 誰だって下僕より仲間の方が良いとご隠居の言葉。 反旗を翻した〈蒼橋〉星系に送り込まれた〈紅天〉星系の艦隊は、植民地同様の扱いをしてきた宇宙生活者たちの徒党相手に予想外の苦…
「いつでもどこにでもチャンスは転がっている。賭けるべきときは賭けてみるのが人生ということか」 レーゼ・リスカッセの賭けっぷりにあてられたゲオルソンの反省。 辺境の独立都市ロミアザルスから慌ただしく出立した3人の旅人があった。 EDこと戦地調停…
祐巳が瞳子に拒絶された前巻のクリスマス会から続くエピソード。確かにダメージは大きかったけれど、『レイニーブルー』の頃と比較すると芯がしっかりしてきた分だけ立ち直りも早いようです。 祥子が山百合会のメンバーに新年会の招待状を出した。 みんなそ…
今年も新聞部から持ち込まれたバレンタイン企画に紅薔薇さま、黄薔薇さまは乗り気。当事者たる由乃は心穏やかではないが、気がつけば孤立無援……。 一方、こじれたままの祐巳と瞳子の関係を周囲は気づかって何とかしてやりたいと思うのだが、できることは見つ…
増え続ける放送チャンネルに番組を供給するため、人材育成機関として放送芸術特区「歌劇市」に設立されたのが私立歌劇学園。今では独自の放送チャンネルすら持ち、クラス毎に番組すら持つ歌劇学園だったが、新入生1年B組1番の会澤拓海はテレビのない家で…
きもだめしに挑んだ少年探偵団の少年7人は、そこで闇夜に浮かぶ銀色に光る生首を目撃する。それが夜光怪人の登場だった……。 緑色に光る一体さんのような怪人の登場です。でも正体は怪人四十面相。バレても夜光怪人に扮し続けているところを見ると、けっこう…
「あたしたち女性は、この身体そのものが時計なのよ。この肉体そのものが、時間を創り出しているってわけ」 火星生まれの思考体オペレーター、ジーン・CATの言葉。 光速を超える《飛光船》の実用化によって、2198年からの2世紀で人類は銀河中へ拡散した…
「批判を受けて当然って言われる公人や有名人の人達も同じ人間だってコト……。そしてその人達にも家族がいるってコト……。時々でいいから想い出してあげて下さい……」 大好きな家族が悪人のように言われるのは誰だってツライわけです。想像力と優しさの問題だと…
創元推理文庫でのタイトルは『地球幼年期の終わり』。クラークの宇宙SFの代表作であり、人類進化テーマの傑作。ただし、傑作すぎてタイトルとオチばかり先行して有名になっている気がします。ケイブンシャの『世界の怪獣大百科』にオーバーロードが出てく…
「魂を踏みつけたところで、鍛えられるわけではない。ただ痕がつくだけだ」 逆境が人を強くするなどありえないとトッド・ゴルダーノ。 この世界は魔法使いによって護られている。少なくとも英国は。 ヒトラーやナポレオンが英国本土に侵攻できなかったのもチ…
アガサ・クリスティーの作品には、若い女性が主人公で活躍するスパイ小説が何冊かあって、これもその1つ。本格ミステリにはスノッブな男性探偵ばかりで辟易していた時代があり、一服の清涼剤になりました。 舞台は再び閑静な田舎にある大邸宅チムニーズ荘。…
「遅く言っても早く言っても結果は同じ。だったら早く言う方がトクだわ」 クリスティーヌ・エルメスの言葉。 【エルメスの道】【竹宮惠子】【社史】【馬具】【パリ万博】【ルノー】【鞄】【ファスナー】【ケリーバッグ】【ディスプレー】【スカーフ】
「1回などは試食に過ぎない、2回は紳士の礼儀、3回は淑女の務め、4回は妻の権利」 夜のお勤めについてのルネサンスのことわざ。 フランスの大学に留学していた女性2人が西洋史を中心にした歴史上のエピソードをまとめたもの。イギリスの男は少年時代に…
この歳になって誕生日を祝ってもらうとかプレゼントをもらうとかそうそう無いんだけれど、今年は珍しく誕生日プレゼントをもらいました。子供たちからバラの花束とか「自衛官三姉妹」の缶パンとか……。 そのついでに、おだったさんからいただいたのが、『機動…
「私は科学的あるいは技術的用語を一言も使おうとは思いません。何しろそれらの言葉は、往々にして私たちの無知を匿すだけの役割しか果たさないのですからね」 精神病医であるティソオ教授の言葉。 フランスの名探偵といって名前があがる筆頭格が、メグレ警…
「怪しい事件となれば、犯人はもう決まったようなもの。そう、怪人二十面相のしわざだ」 言ってはいけないことをあとがきで言い放った法学部教授・許光俊の解説。 ロウ人形館より出現した謎の鉄仮面。その鉄仮面が秘宝「星の宝冠」を所有する有馬邸に出現し…
学生時代は「あんたに薦められた本を読んでみたけれど、そんなに面白くなかったぞ」と良く言われたもんです。いや、どんな本にでも誉めるところ見るべき点はあるわけだし、つまらない点だけを大声でまくし立てても野暮ってもんでしょ? 自分の好きな本が「良…
遙かなる未来。魔術や降霊術が横行する地球最後の大陸ゾティークを舞台に繰り広げられる美と頽廃の終末世界の物語17篇。 ラヴクラフトの盟友スミスによる幻想怪奇小説集。ゾティークものを全篇収録だそうです。短い作品ばかりなので、枕元において毎晩1編と…