2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧
今年の初夢は、あちこちのレーベルが次々に廃刊になり、ウェブの方でも連載中断が激増する……というものでしたが、確かにカドカワの進出で関連レーベルが統廃合されちゃいましたね。そして統廃合がらみでウェブ版では連載中でも切られたのが『遅咲き冒険者』…
アカウントハックにより一朗のアバターが奪われ、偽物のイチロー、パチローがナロファン世界で暴れ回る。その正体に心当たりのある一朗は、キングや明日葉とともにアメリカの研究施設へと飛び立った。 その留守を任された桜子は、イチローのアカウントで暴れ…
グランラでの外交も終わりホッとした“リエス”こと梨絵だったが、このままでは自分の持ち込んだ知識が争いのもとにならないか不安になってしまう。自分の生み出すものは、ある意味でオーパーツなのだから。 ダーサに恋する少女が街に現れて騒動に巻きこまれた…
「才能の違いが戦力の決定的差でないことを教えてあげるわ」 そう言ってみんな負けてるんですけどね。 アイリスには才能がない。それは本人がいちばんよく知っている。でも夢を諦められないからあがき続けるだけだ。 そんなアイリスが、美人デザイナーのネム…
ハブイルの塔の中ボス、妖鬼はふいに意識を取り戻した。電車事故で死ぬまで、自分は大学生だったじゃないか。どうやら中ボスとして自我を奪われて塔に連れ来られたために、埋もれていた前世の記憶が代わりに浮き上がってきたようだ。 しかもこいつは自分がプ…
社会人2年目のOL、玉野泉はお風呂好き。1日働いた疲れを癒やすために、ゆっくり入浴する習慣は欠かせない。 ところがどうしたことか、最近、浴室の小窓が別の世界に通じてしまうのだ……。 OLが風呂場の窓越しに向こう側の世界の人々を助け、御礼に何か…
パティシエ世界選手権の最中、優勝を目前に菓子職人が事故死した。 その彼が異世界に転生した。剣と魔法の世界の、貴族の家の長男だ。 ところが彼の生まれたモルテールン騎士爵領は辺境の荒地。お菓子を作るどころか、不毛の地を開墾してなんとか食べていく…
「むろん、筋肉が衰えないようにすることと、折れぬ心を保つこと」 亡命した時になにが一番大変だったのかという、樹華の答え。 不世出の軍人として誉れも高かった関小玉が皇后にさせられて1年。 皇帝文林に自分よりもっと良い娘を世話しようと考えても、文…
「いいかい勝豊君。『甘言』というのはね……心が折れた時に一番効果を発揮するのですよ」 ただの小坊主のはずなのに、いつの間にか意に反して伏竜鳳雛と呼ばれるようになった三直豊利の言葉。もっとも前田慶次郎は禿鸞と呼んでいる。 転生したら戦国時代だっ…
「突破口にどう対処するかで、成功まで駆け登ることもあるし、どぶ浚いの作業員に追い落とされることもある。成功も失敗もそういうフィードバックループなんだよ」 ジャクソン人、コードナー大豪シヴ・アルクワの言葉。 一時的な結婚のはずがバラヤーの法廷…
「ただし作品の評価と人間性の評価はまったく別。インチキ、ワンマン、傍若無人。おまけに疑心暗鬼のかたまりときている」 西崎の人生は一人相撲だったと、オフィス・アカデミー時代からの盟友・長島正治のことば。 「彼は悪党だった」の一文から始まる、カ…
現代社会に住んでいる主人公が、別の世界と行き来する力を手に入れる話のうち、商売に手を染めたものだけピックアップしてみます。 『ほこりまみれのゼブラ』 クリフォード・D・シマック(1960) 机の上に置いていた切手がいつの間にか別の用途不明なアイテ…
「世の中のけっこうなモノが役に立たない上に、全てのものは最終的にはみんなゴミだ!!」 だから最後はゴミになるとか置き場所に困るとか考えず、欲しいグッズは買え!とバイヤーのおっちゃん。 【トクサツガガガ4】【丹羽庭】【BIG COMIC スピリッツ】【隠…
「あっしは、お前さんが好きなのさ。お前さんが何者かは知らないし、聞いてみようとも思わないが、とにかく、お前さんが好きなのさ。なに、おたがいなに者かなんてこたぁ、問題じゃないさ。だから、おたがいにうまくやっていけるのさ。どこかの国が、わした…
サッカーは好きだけれど、選手としては大成しないまま事故死した男が、もう一度小学生からやり直す、痛快で元気なサッカー小説。 ただし、今回のvsカルロス、vs明智の小学生篇にて完結。中学生篇、世界大会篇はウェブにて!ってことかあ。新たなライバル…
惑星コマールに赴任していたイワン・クサヴ・ヴォルパトリルがつい引き受けてしまった仕事は、女の子を一人ひっかけて欲しいというもの。機密保安庁が運送会社で窓口をしているテユになんらかの意志で接触したいらしいのだが、急な話で強引なナンパにろくな…
『異世界の文化はレベルが低い、従って異世界の人間の発想は貧弱で、マヨネーズなんか作れるわけねえだろ、みたいなのがあるんだろうか』 異世界転生ものとかマヨネーズの発明が定番ネタだけれど、もともと材料はありふれたもので、地球だって18世紀以前には…
女性のたしなみといえば華道、茶道、戦車道……と呼ばれるほど、第二次大戦時の戦車を用いて行なわれる武道である「戦車道」は、世界中に愛好者の多い、女性による伝統的な文化。実弾を使った戦車戦は危険と思われるかも知れないが、車内は特殊なカーボンコー…
「故郷があるなら帰るのは当たり前のことさ」 ルンデルハウスは素直にそう告げることができる。 このゲームにも似た世界に飛ばされて、もう随分と経った。 この世界にそれなりに馴染んだ者もいるけれど、帰れるものなら帰りたいというのが冒険者たちの本音だ…
「大好きです。私はどこまでも……貴方についていきます」 シリウスは前世では世界最強のエージェントだった。 地球の各地を飛び回って紛争に介入し、世界転覆を企む組織を壊滅させ、後進を育て、そして死んだ。今は異世界のどことも知れない屋敷で赤ん坊とし…
村の生活も遠くにいるはずの権力者の一存で簡単に壊されうる危ういものだと思い知ったドランは、積極的に人間社会に関与していくことを決意し、ラミアを使い魔として魔法学院へと入学する。 しかし、貴族の子弟が中心の魔法学院において、実力がまだ十分に知…
「私は、待っているのだけは嫌いなんだ」 別にセーラー戦士は冒険心に満ちあふれているとか、そういうことではないのだ。ただ帰りたいから頑張っているだけなのだと。 現実は理不尽だけれど、それをすんなり受け入れたら自分は自分ではなくなってしまう。 う…
後宮での年期が近々終わる友人の小蘭が転職先を探していると聞いた猫猫は、子翠に連れられ小蘭と共に後宮内の大浴場に向かう。伝手がないなら作るだけだ。 しかし、そこで彼女はここに来るはずのない、上級妃の里樹妃に出会う。 この気弱な四夫人は、自分が…
「アンタは生きていればいい。人は見た目じゃないんだから、やりたいようにやんな」 チョコ色マリアこと筋肉聖母、玉木のオカンの言葉。 余命1週間と診断された玉木走太は残された人生を精いっぱい生きようと親友たちと遊び回るが、すぐに誤診と判明。けれ…
イサギたちが冒険者と共存を模索する中、魔族同士の主導権争いに煽られて廉造が暴走した。冒険者を殱滅しようと、独断で魔軍を引き連れて人間の街を急襲したのだ。 一刻も早く元の世界に、ひとり残してきた病床の妹のもとへ帰りたいという意志の前には、イサ…
「必ず全ての言い分を詳らかにするように。片方の言い分だけ聞いていたのでは見方が歪む」 神官長の言葉。 見習いとして神殿に通うことになったマインだが、それまでの常識、貧しい平民の娘としての常識とも、苦労して身につけつつある商人としての常識とも…
「いまキミがやるべきは、哀れに消沈し、泣くことではない。すみやかに立ち上がり、考えることだ。そして、行動することだ」 読者の期待を裏切って盛大に負けつつあるのだろうが、まだできることが何かあるはずだから、すぐに行動しろと山田エルフに突きつけ…
「心なんてカタチのないもの、後からなんとでもなるでしょ! 知能は柔軟だから変えていけばいい!」 アリシアこと日下秋理のポリシーにして行動指針。 ハルハの母親、遺伝子データ提供者の片割れである日下秋理が、ハルハたちの前に姿を現した。やたらと血に…
「私は……このまま真奥さんを好きでいて、いいですか?」 勇者一行と女子高生が回転寿司に行ったり、勇者と魔王が壊れた携帯電話をショップに持ち込んだりのサイドストーリーの短編が6本と、木崎店長の過去話のさらに後日譚の超短編1本による外伝集。 庶民…
「ヨーロッパの調理場というのは、人生の中で技術も含めて、全てを詰め込む感じがあります。強靱な生命力とか精神力がないと勝てない。でも、それを乗り越えたら日本へ帰っても、何があっても勝てると思った」 1970年代初頭にスイスからフランスに渡って修行…