2017-01-01から1年間の記事一覧
この1年、体調は悪いし、気分は滅入るし、そんなときは新しい本を読む気も起きなくて、あらすじも結末もわかりきった本を何度もパラパラ読み飛ばしながらゴロ寝。なので、積ん読の山が大きくなるばかり。 ただ、けっこう「小説家になろう」の作品は読んでま…
『規律なき自由は単なる破壊であり、自由なき規律は圧政となる。そのアンビバレンツを解消する道具が「ルール」に他ならないのだ』 危険な任務を嫌って冬季進軍を阻止しようとしていたターニャだが、なぜだか冬季進軍が決まっていて、彼女とその部隊は敵陣後…
ニューメキシコ州タオスからニューヨーク市警へ研修に派遣された保安官補サム・マクロードは、大都会においてもカウボーイハットとシープスキンのジャケット姿で西部の流儀は崩さない。 しかし、今夜の市警本部は監査の役人がやってきて来るし、男の全身にペ…
ネルフェリア帝国へ侵攻する魔族軍を退けた水明は、ついに親友の遮那黎二に現代魔術師であることを打ち明けた。もはや隠し通すことはできないし、その必要もなくなっていた。 黎二と一旦別れた水明は、アステル王国で消息を絶った勇者エリオットの救出に向か…
「ジン、若者に未来を見せられない国家は滅びる」 だから、中高年世代と若者のどちらを優先すべきかは明白なのだ。 最小限度の犠牲として戦友を切り捨てることでヒルトリア共産党を手中に収めたダーヴィドとトルバカイン議長。これで時間を稼いだ2人は、20…
「俺は相変わらず弱いようだ。優しいというのは勘違いだ。もし優しいと映るなら、それは俺の弱さからの行動だ」 ミチナガは白アリにそう告げる。 ミチナガが指揮する部隊〈チェックメイト〉は、巧みな戦術、圧倒的な火力、神出鬼没の機動力で連戦連勝。その…
「再びやり直すよりも、損傷を修理する方がはるかに、この上もなく、困難だということを知っているだろうに」 この物語の根源は、どうしようもなくなったものを捨てて0からやり直すのか、それとも手間はかかっても修復修正すべきなのかという対立から始まっ…
銀河中心殴り込み艦隊の成否を待たず、地球を脱出してシリウス星域に移住を始めた人々は、地球外文明が残した超先史時代の遺跡を発見。精神をエネルギー化する「理力」と呼ばれる力の理論化・兵器化に成功した移民者たちはシリウス同盟を結成。地球政府に対…
世界の大半の治療師ギルドにエクリクスに睨まれた芦屋薫は冤罪で指名手配されてしまうが、意に介することもなくトルキアへと向かい、その闘技場で開催されているトーナメントに夫婦そろって参加してしまう……。 薫をインチキ治療で法外な料金をふっかける詐欺…
「人と違って、金はあればあるだけいい」 優しいアレス・クラウンはすべて割り切った。 アレスは自分が失敗したことを自覚した。 部下のアメリアに相談することなく本部に求めた増援のステファン・ベロニドは、確かに能力は高い。レベルは勇者の倍以上だし、…
ガスマスク装着のコツから弾薬の保管方法、果ては携帯コンロの使い方まで、軍服から水筒、ホルスターまで軍装品あれこれをその発展史から使い方まで網羅したマニアになるための入門書。ケッテンクラートに1項目費やしているような本です。 枕元において、ぱ…
1970年代に殺されたマフィアの殺し屋〈天使のアンジー〉ことアンジェロ・ディ・ネグリは、事前に手配していた冷凍保存によって未来世界で復活を遂げた。人類が宇宙進出し、超光速宇宙船やテレポーテーション技術があたりまえとなった時代。しかし、そんな時…
婚約者である妹から逃れるべく、アベルは辺境ファージ領へと向かう。 ファージは領主の評判が悪く、しかもその街道を不死身の三つ首のドラゴン、ナルガルンが封鎖していて完全に孤立していた。まさに逃げ込むのに最適の地であった。 そのナルガルンだが…… 「…
直訳したら「猫目」。 引退した宇宙狩人のビリー。恒星間を飛び回り、数多の異星生命体を捕獲してきた名人だったが、その彼が国連に召喚されてしまう。異星文明との通商条約締結を目前に、相手星の過激派が送り込んできた暗殺者を阻止せよというのだ。 彼は…
異世界アルテシアに飛ばされた青年ラファイエット・オリアリイは、妻ダフネと共に王家の一員として悠々自適の生活を送っていたが、庭園を散歩しているうちにいつしか別の世界へ迷い込んでいた。 アルテシア王国とよく似ていて、見知った顔の人物ともすれ違う…
「そんな風に怒ってないでねえ、お肉食べなさい。お肉食べればだいたい上手くいくから。いらいらするのはね、お肉を食べてないからよ」 五十嵐課長は絡み酒。 スキーバスの事故で死亡した30名ほどは、とにかく探索者になって迷宮に挑めと、問答無用でまとめ…
今回は、特に書名も著者名も出版社についても記さず。 野菜ジュースを毎日1杯とか、3日間あるいは1週間3食すべて野菜ジュースにすることで、お通じが良くなって美容に良いとか、体調不良が改善されるとか、慢性疾患を予防するとか、ボケ防止とかいろいろ…
「さっきの扉ってあのロボットがポケットから出す……」 「それは口にするな……」 自重を知らない神々の加護を得て転生したカイン。しかし、それも理由のないことではなかった。かつて、世界を滅ぼしかけた邪神の封印が解けかけていて、カインにはその対応が求…
『本当の誇りとかプライドとかいうものは、金とか地位などというものとは別のものだということが、わからないのだ』 カルタは上級士族の不良息子らのグループであるパッサーズを見限らざるをえなかった。 ひょんなことから軍に入って百人隊長なってしまった…
雑誌「コンプティーク」は今もあるらしい。最近めっきりゲーム関連には疎くなってしまい、アマゾンで検索してみたらまだまだ出ていました。 その「コンプティーク」が90年代に増刊として刊行していたのが『コンプRPG』。こちらはもう10年以上出てないよう…
「私は……シリウス様の弟子なのですから」 シリウスたちは、エミリアとレウスの故郷である銀狼族の村を訪れた。そこは魔物に襲われ、壊滅した廃墟となったままだ。そこにエミリアとレウスの両親を貪り食らった凶悪な魔物が再び出現した。 レウスたちは立ち向…
「薩摩隼人の戦闘民族気質は筋金入りだ」 召喚士の後輩であるアデルとイリーナを指導しているサモナーさんだが、あいかわらず先頭に立って近接戦闘を繰り返し、ついには杖すら使わなくなってモンスター相手に格闘戦を繰り広げている。その戦い方には師匠もさ…
フライングバッファロー社デザインで、日本版をスターウェブ・ジャパンが運営していた中世騎士の時代を舞台にした国盗りゲーム。 自分がいちばんプレイしたのは「フューダル・ローヅ」。正確には「 FEUDAL LORDS and the Crown of England 」、「封建領主と…
パソコンが高性能・低価格化し普及する以前、インターネットが存在しなかった時代に生まれたPBM。オリジナルはアメリカのフライングバッファロー社が製作し、そのライセンスをスターウェブ・ジャパンが取得して運営してました。 その目指すところはD&D…
魔人の脅威に対抗すべく、史上初めての世界連合による軍の集結が始まった。魔人領侵攻作戦である。 各国の総力戦とはいえ、魔人と巨大な魔物の群れには苦戦必至であったが、各国の軍勢にはそれぞれアルティメット・マジシャンズのメンバーが随伴していた。 …
「そりゃ……もう二度と、後悔したくないからさ」 シリアたち【シルバーブレード】にとってPCもNPCも関係なく、同じ世界に生きる者だ。その誰かを助けることができるなら、自分たちの腕と資金でなんとかできるなら、それはたいした負担じゃない。 GAO…
だいたい、「小説家になろう」でランキング上位に来る作品は面白いのです。そこから書籍化するならなおさらです。ただ、その作品を出版社が上手く売ることができるのか、作者が話を面白いまま風呂敷を畳めるかどうかは別の話ですけれど。 そういうわけで、「…
「セックスって、いろいろなリストの筆頭ににくるけどさ。だれにとっても、その合間にやりたいことが、いろいろあるじゃない」 ランダムはコーウィンにそう語った。それよりもドラム叩いたり、空を飛んだり、ギャンブルをしたいと。 兄エリック王子から審判…
「面白ければなんでもアリとはよく耳にするが、その「面白い」と思うものに男女で差があるのは当然のことだ」 コールセンターの指導を担当する槍羽鋭二は、目つきは怖いが会社では一目置かれている29歳。ただ、仕事が忙しすぎて、休日のネカフェでゲームや漫…
冒険者となった竜馬は、持ち前の戦闘技能を活かしてゴブリンの氾濫鎮圧作戦にも貢献し、しっかりと足場固めをしていく。 しかし、このまま公爵一家の庇護にあり続けるのも良くなかろうと、独立独歩の道を模索する竜馬は、前世の知識や錬金術を駆使した新たな…