ラノベ雑記録2004

ライトノベルに限らず書籍や映画等の感想と覚え書きです。

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件7」 七月隆文

小学4年の冬に何が起きたのか、失われていた公人の記憶が蘇りはじめ、危険なツンデレと化した九条さんや恵理が告白するのだが……そんなことお構いなしに清華院女学院は夏休みへ突入。 公人たちは有栖川家所有の無人島へとバカンスに向かう……。 九条さんがデ…

「隠密部隊ファントム・フォース(上)」 ジェイムズ・H・コッブ

「日本人は美しい船を愛する」 1万を超える島々と、100を超える民族と、300種類以上の言語が交錯するインドネシアで、民族対立や宗教による衝突がエスカレートしつつあった。状況を放置し続ければ、インドネシアの無政府状態は取り返しがつかなくなり、世界…

「絶対城先輩の妖怪学講座(二)」 峰守ひろかず

「無知は罪ではないが、明示されるべき事実だからな」 絶対城先輩はいつでも傍若無人で偉そうだ。 “ユーレイ”こと湯ノ山礼音は絶対城先輩に頭が上がらず、毎日のように研究室に通っては詐欺の片棒を担いだりモルモットみたいに実験体にされたり、振り回され…

「欠陥妖怪住宅」 はむばね

徳間文庫にもラノベっぽい装丁と内容のものが増えてきましたが、同時刊行が警察小説だったり時代小説だったりレーベルとしての統一感がないのが特色ですね。 堀生灯(ホリ・イクト)がついうっかり海岸で見つけてしまったのは、海で溺れてパースから流されて…

「安達としまむら2」 入間人間

「気を遣わせるという迷惑は、一方的な親切から生まれるものだった」 安達はしまむらのことが好きだし、しまむらも安達のことが好きだ。 でも、最近、2人の「好き」が違い始めているような気がする。 そしてクリスマス。2人はそろって遊びに出かけるが……。…

「アリス・リローデッド3」 茜屋まつり

「永遠の場所なんて、どこにもない。おまえがどれほど大事にしようと、いつかはその人、その場所、その時間は思い出の中にしか存在しなくなる」 失われないものはないと、カザル族の魔女ダズリリ。 西部劇でリロードといえば銃弾の「装填」だけれど、この話…

★歴史上の有名人・偉人の冒険譚

『リーグ・オブ・レジェンド』のような架空のヒーローの競演ではなく、歴史上の人物や偉人が(おそらくは史実の本人はしていないだろう)冒険のメインキャラクターとなっている作品の一覧。 SF小説とミステリがメインで、架空戦記はジャンルまるごと省きま…

「アンの想い出の日々(下)」 ルーシー・モード・モンゴメリ

「馬鹿者をひとりも抱えていられないような家庭は、心貧しい家庭だよね」 カナダ空軍飛行士、ジェリー・ソーントンの言葉。 結婚式に集まった人々は、花嫁花婿について、両家の家柄や財産について、他の出席者や神父の説教について何を考えているのか。 1人…

「攻撃目標を殲滅せよ(下)」 ジェイムズ・H・コッブ

「蟹の爪を叩きつぶす強襲計画を用意しろ。諸君、この作戦にはいっさい条件をつけない。いっさい制限なしだ! どんなに汚い手でもかまわない。好きなように考え、戦え。お話にならないくらいひどいやつを思いついた場合は、UnODirで行こう。ワシントンの事務…

「死神を食べた少女(下)」 七沢またり

「政治というのは取捨選択である」 誰もが幸せになれる世界などない。 兵の数でも練度でも王国軍に負ける要素はなかった。 だが、強者の驕りが、内部の勢力争いが、長年の間に蓄積された腐敗が、反乱軍の工作を待つまでもなく軍を自壊させていく。 しかし、…

「アンの想い出の日々(上)」 ルーシー・モード・モンゴメリ

子供の頃は『赤毛のアン』という話は、1人の少女が周囲すべての人の心を解きほぐしていく物語と理解していたのだけれど、しっかり読み込んでいくとぜんぜん違っていました。むしろホーガンの『断絶への航海』に近かったりします。 確かにマリラとかバリー夫…

「攻撃目標を殲滅せよ(上)」 ジェイムズ・H・コッブ

副題は『ステルス艦カニンガムIII』だけれど、シリーズ的には4作目。もう、分かってはいたけれど、巻頭の謝辞の最後は「カワモリ・ショウジ、ミキモト・ハルヒコ、ハヤセ・ミサ」に捧げられて締められています……。 宇宙実験室を回収した回収船<スターキャ…

「死神を食べた少女(上)」 七沢またり

いつもおなかを空かせた痩せた少女が血まみれで大鎌を振りかざしながら戦場を駆けるファンタジー戦記。 「物事は単純に考えないと駄目よ」 王国軍少佐シェラ・ザードはこう語る。 彼女は何も考えない。そもそも基本的な教育も訓練も受けていない。ただ、直感…

「のうりん7」 白鳥士郎

「何でもかんでも『愛』で済まされるんならストーカー規制法はいらないんだよ!」 草壁ゆか不在の芸能界でトップアイドルな、群雲りくの叫び。 修学旅行で田茂農林の2年生はセントレアから一路沖縄へ向かうのだが……。 今回は農業ネタは若干控え目ながら、そ…

「シーファイター全艇発進(下)」 ジェイムズ・H・コッブ

「誇りはすくなすぎるとかありすぎるというものではないわ。問題はそれをどう使うかよ」 すべてを投げ捨てる気が無ければ、時間のかかる、困難な道を選べとアマンダ・ギャレット大佐。 西アフリカ連邦を経済封鎖して兵糧攻めを試みる国連軍だったが、その前…

「謎の独立国家ソマリランド」 高野秀行

日本人がソマリアと聞いて思い出すのは海賊くらい。ソマリア沖は航海する貨物船が頻繁に襲撃されるので、普段は自衛隊の海外派遣反対!といっている団体の船舶でも自衛艦の護衛がないと通過したくないという話です。でも、逆に言うと普通の日本人が知ってい…

「シーファイター全艇発進(上)」 ジェイムズ・H・コッブ

『ステルス艦カニンガム』のアマンダ・ギャレットが主人公の海洋冒険小説というか近未来軍事サスペンスの3作目。 政権が腐敗し内戦が続くリベリアで、青年将校オペ・ペレワはクーデターを成し遂げ、諸勢力をまとめ上げて西アフリカ連邦を建国した。 善意の…

「マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。」 からて

こういう小説を最近読んでいなかったな……。 SFといっても、ファンタジーといっても、ライトノベルといっても、童話や寓話といっても、ジャンル分けしようとすると論争の1つや2つは起きそうな話。SFというには投げっぱなしの部分が多いけれど、星新一が…

「アウトブレイク・カンパニー~萌える侵略者7」 榊一郎

ファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』を文化侵略すべく送り込まれたオタクなニートだった青年の物語も、今回は番外編的短編集です。 たまりまくった有給休暇を(お役所仕事で)処理すべく湖へ出かけてみんなでバカンスとか、メイドのミュセルの秘められ…

「みんなのあるある吹奏楽部」 オザワ部長

「本当に惜しいなら、『惜しい』なんて書かないよね」 コンクールの評価用紙を読み上げての顧問の言葉。 ふといつもと違う本屋に足を運び、いつも見ないジャンルの棚を眺めていたら『あるある吹奏楽部』の背表紙が目にとまりました。ああ、あるあるネタの吹…

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 音楽:佐藤直紀

特撮版……というかキムタク版『宇宙戦艦ヤマト』はなんとなく悪いイメージばかり先に入ってきてしまったこともあり、仕事も忙しくて劇場に観に行きそこなったのだけれど、行きつけの店のにいちゃんが「ヤマト、やっぱり面白いですよ!」と力説してDVDを薦…

「地球のまん中 わたしの島」 杉本りえ

父親の故郷である離れ小島でペンションを始めたいと言い出したのは、生まれ育ちも都会のはずの母だった。ただの気まぐれと思っていたら、いつの間にか県庁職員だった父親もその気になってしまい、灯子ら家族は人口100人ほどの辰島に移り住むことになってしま…

「西洋人形は夢を見る」 相良頴

「孤独なやつが一番強い」 大事なものが増えると身体が重くなると、不良警官の千崎銀鷹。 「友達を作ると人間強度が下がる」と主張する阿良々木暦みたいなことを言っております。 西洋人形にまつわる怪事件を調査していた不良警官の千崎は、人形の製作者であ…

「千年少女」 仁木英之

「好きです。食べて欲しいくらいに」 五島基樹はカヌーが趣味の高校生で新聞部員。お隣の折原家とは母親同士が子供の名前もおそろいにするくらい仲良しで、娘の茉樹は幼馴染みというか古なじみで新聞部の部長。 そんな基樹は1年部員の楓に告白されてつきあ…

「葵くんとシュレーディンガーの彼女たち」 渡来ななみ

葵は寝ることが何より好きだ。記憶力はすごく良いけれど、なぜか物覚えは悪くて約束などはひんぱんにすっぽかしてしまう。そのせいか、隣の家の幼馴染みくらいしか友達もいない。 それは彼が平行世界の移動者だったからだ。 眠って目覚めるたびに彼は違う世…

「モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)7」 谷春慶

謎の美少女に拉致されて異世界に連れてこられた砕月。彼の肉体を、シーニャの領主であるリリウムの夫にして異世界から来た勇者であるサイゲツを生き返らせるための依代に使うというのだ。 しかし、砕月を誘拐されておとなしく待っているヒロインが1人とてい…

「ストームドラゴン作戦」 ジェイムズ・H・コッブ

天安門事件によって表面化した中国内部の亀裂はついに内戦へと発展し、党の支配する装備と練度の高い中央の人民解放軍と、質で劣るが数で凌駕する地方軍と民兵による民主連合軍が各地で激突を始めた。 当初は静観していたアメリカであったが、この内戦に台湾…

「ステルス艦カニンガム出撃」 ジェイムズ・H・コッブ

「指導的立場にある政治家の問題点は、その政治家の過ちや失策を、ほかの人々が血を流して償わなければならん点です」 アルゼンチン大統領アントニオ・スパルサ。 2006年3月、かねてより南極大陸の領有権を主張していたアルゼンチンが、イギリス南極基地を…

「デスニードラウンド ラウンド2」 アサウラ

「世界はそんなに美しくなんて出来ていない。だから人は夢を見ようとする。醜い現実から離れられるように。でも夢ばかりなんて見ていられない。人は現実を生きることしか出来ないのだ」 だから人は武器を持つのだ。 ユリはまだ女子高生を続けていた。 銃のあ…

「あやしい探検隊 済州島乱入」 椎名誠

「男たちは放っておくとどのようにして腐敗瓦解し、ゾンビ化していくか」 新婚の女性編集者に伝えておきたい大事なこと。 総勢20名近いおよそ2週間、あやしい探検隊の面々が今度は韓国の済州島に遠征。島内各地のホテルや安宿を泊まり歩き、自炊したり食堂…