ラノベ雑記録2004

ライトノベルに限らず書籍や映画等の感想と覚え書きです。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「錆喰いビスコ」 瘤久保慎司

「俺が矢で、お前が弓だ。俺達は弓矢だ! そういう、二人だった!」 いいバディ小説でした。 東京が謎の爆発で消し飛び、それとともに日本中に広がった《錆び風》は、人を生きながら錆びさせるだけではなく、すべてを砂と化し砂漠を広げていく。 赤星ビスコ…

「亡びの国の征服者2」 不手折家

騎士家の名家であるホウ家の跡取り息子、ユーリは騎士院に進学し、キャロル王女やミャロらと共に学ぶ一方、学業の傍ら植物紙の製品化事業を興すことを決めていた。 そんな多忙の日々の中、彼は語学授業でクラ語講師であるイーサと出会う。彼女はこの国では珍…

「白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます3」 やしろ

「わたくしは姿は歌姫ですが、心は御方の騎士なのです。武器を持たぬ戦いをするのですわ。あなた方もその気概をお持ちなさいまし。我らは武器を持たぬ騎士なのです」 歌姫マリアはそう言い切った。 兄弟は既に女たちを味方につけていた。 菊乃井にも有能な人…

「サモナーさんが行く V」 ロッド

PK(プレイヤーキラー)によってキャラクターを失ったプレイヤー、ラムダは新たなクラス復讐者(アヴェンジャー)として再エントリーし、PKK(プレイヤーキラー殺し)として戦えるようサモナーのキースに実戦稽古を依頼した。思うところのあるキースだが、彼…

「サモナーさんが行く IV」 ロッド

イベントモンスターを倒した結果、エリアポータルを開放してしまったキースは、ポータルを開放し広域エリアマップへの道を開いたのだが、各地に点在する拠点エリアポータルを確保することこそ最優先事項と判断した。つまり、どんどん最前線攻略組の先へ行き…

「魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする9」 流優

「本当にカッコいい悪役って、主人公以上に作品を輝かせていると思うんだ」 自分もそんな悪になりたいと魔王ユキ。 ものの弾みで新龍王になってしまった魔王ユキ。一度は古代龍の集まる「龍の里」に行ってみようかと考えた。曲がりなりにも龍王だから挨拶の…

「淡海乃海 水面が揺れる時 八」 イスラーフィール

「年老いてからではなく若い時から養生せよ」 朽木基綱が嫡男、堅綱に語ったこと。 朽木の家は大きくなりすぎた。もはや、初陣とはいえ適当に戦場に出て大将首を取れば良しなんて時代ではない。当主に求められることは、まず戦略眼と広い視野。そして少しで…

「ベルサイユの獅子」 なめこ印

未来知識を持ちながら過去へ転生した少年シモンは、戸惑いを覚えながらも自分がどこにいるのか気がついた。時は18世紀。場所はイタリア半島の西に位置するコルシカ島であり、自分を拾って養子にしてくれた親切な夫婦は……やがて英雄となるナポレオンの両親に…

「やがて僕は大軍師と呼ばれるらしい3」 芝村裕吏

「一人の力でできる事はたかが知れてます。あなたが負けたとするならば、手助けをする人の数が少なかったんだと思います」 “ありえないお人好しのガーディ”だが、フローリン姫の界隈では軍事の天才としてしっかり認められており、軍師としてだけではなく姫の…

「狼は眠らない04」 支援BIS

「統治者はどんな統治をすることもできる。だがそれは、統治される民の思いをくみ取ってのものでなくてはならん」 知った上で無視しなくてはいけないこともあるが、民の怒りを放置すれば統治は破綻するとイライザに語るレカン。 〈片目狼〉レカンと共に穴に…

「魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする8」 流優

勇者ネルからユキにお誘いが来た。 「ダンジョン攻略することになったから、おにーさんも来ない?」 教会の上層部の醜聞が庶民に伝わってしまったので、ここらで人気取りに何か目立った成果が必要なのだ。もちろんダンジョンの主といったら魔王なのだが、ユ…

「戦国小町苦労譚13」 夾竹桃

「遊びは全力でやるからこそ面白いというものよ」 濃姫にとっては家中の権力争いも敵方の忍びの跳梁もすべて暇つぶしの対象だ。それで命を落とす方はたまったものではないが。 ヴィットマンとバルティが消えた山は不可侵の聖域となった。帝が詔書を発し、神…

「スガリさんの感想文はいつだって斜め上2」 平田駒

「読書感想文は、本をもっと好きになるために書くんです。一人と一冊の関係になったとき、自分の心に何が起きていたのか……探し回って、拾い上げて、考えて、考えて、--綴るんです。偽りや誇張のない自分の言葉じゃなきゃ、何の意味もない」 コンクールのた…

「サモナーさんが行くVI」 ロッド

召喚モンスターは13体となり、レベルアップもクラスチェンジも良好でますます強くなっているけれど、キースことサモナーさんが自ら先頭に立って戦っているのは今まで通り。 そんなサモナーさんの悩みは、すぐに後続プレイヤーが追いついてきて、好きなだけ戦…

「スガリさんの感想文はいつだって斜め上」 平田駒

「無人の部屋に入るときは『おじゃマンボウ』と言えば大体許されるとおばあちゃんが言ってました」 おばあちゃんが言ってたなら仕方がないなー。 長野から転入してきたミステリアスな美少女、須賀田綴は生で食べるのが美味いと好物のスガリ(地蜂の幼虫)を…

「本好きの下剋上24」 香月美夜

「周囲に利を配り、自分の望みを叶える一助とするのがダンケルフェルガーの女でしょう?」 相手が望んでいないことを強要するのは美しくないとハンネローレ。 ダンケルフェルガーとのディッター勝負には勝ったもののローゼマインは倒れ、賭けの対象になった…

「幼女戦記」 カルロ・ゼン

「奴は、あの化け物は、化け物ではなく必然の産物なのだ」 魔法が存在し、最初の世界大戦がそのまま第二次世界大戦までなだれ込んだような世界に幼女として転生した元・鬼畜サラリーマンの転生戦争譚。エンターブレインから刊行されている書籍版は面白いです…

「やり直してもサッカー小僧」 黒須可雲太

サッカーが大好きで大好きでついにはプロにはなったけれど、選手としては大成しないまま事故死した男が、気がついたら生まれ変わっていて、同じ人生をもう一度小学生からやり直す、痛快で元気なサッカー小説。歴史やタイムパラドクスなど一切気にしない。た…

「サラリーマン流 高貴な幼女の護りかた」 逆波

異世界転生だとかチート能力でモンスターバトルとか、そんな話ばかりがウェブ小説ではないわけで、本当にいろいろあるわけですが、これもその1つ。 財テクも出世レースも大好きというサラリーマン、榊平蔵は仕事帰りに謎の外国人に襲われたことから人生が一…

「貴族になったが、未来がヤバかった」 やがみ

お約束の異世界転生である。ヴェルナーは転生して貴族の家に生まれたのだ。 しかし、まったくの異世界と思えば、なんとなく見覚えのある世界。なんと19世紀末のドイツ帝国。未来の歴史を知るヴェルナーからすれば破滅へ向かって絶賛行進中なのだが、名門の軍…

「異世界から帰ったら江戸なのである」 左高例

『オール・ユー・ニード・イズ・吉良』とか『イエス・キリスト(インド味)』『サンソンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』など、歴史に題材を取ったコメディ作品が多い左高例の代表作です。 気がつけば異世界にいた九郞は、傭兵やったり、冒険者に…

「陶都物語」 まふまふ

過労死した製陶業の社長が開国前夜の美濃に転生。未来の技術で今度こそは斜陽に陥らない製陶業を目指し奮闘する幕末転生系ビジネス小説。小さな幼子の身体にベテラン職人の知恵と技術と、経営不振で倒れた社長の怨念が詰まった痛快活劇。 なんとか3巻まで書…

「信長の弟 織田信行として生きて候」 ツマビラカズジ

ウェブ小説の書籍化打ち切りというのはかなり多いのですが、たとえばチートな能力を手に入れて転生して暴れ回って王となる……という話なら、最初の国を手に入れた時点で終わろうと大陸全土を支配して終わろうと大差はないのです。ダンジョンにひたすら潜って…

「僕がプロデュースする4人の軽音女子」 生島いつつ

備糸市にあるロックカフェ店主の菱神大和は、元はインディーズバンド『クラウディソニック』のメンバーだったが、メジャーデビュー目前でバンドは解散。今は祖父の店を継いで、おっさんばかりの常連客相手に商売している24歳。ところが、そんな大和のところ…

「10年ごしの引きニートを辞めて外出したら自宅ごと異世界に転移してた」 坂東太郎

無職で引きこもり歴10年の北条雄二は、両親の死をきっかけに引きこもり脱却を決意し、家の外に出るが、そこは見覚えのない世界。ファンタジー生物が闊歩する異世界の密林だった。 なぜか繋がるライフラインとネットを頼りに、ユージは愛犬コタローとともに生…

「アイリッシュ・スナイパー」 鰤/牙

「そんな最強集団の中にあって、〝邪神〟と呼ばれたほどの方です! さぞや素晴らしいプレイヤースキルとゲーム知識をお持ちなのだろうと、そう思ってお声がけしました!」 センスはないけれどアパレルデザイナー志望の女子大生、杜若あいりがFPS同好会に…

「その無限の先へ」 二ツ樹五輪(*´∀`*)

書籍版も6巻まで出ているけれど、そこで停まってしまってもうすぐ4年。ウェブ版はそこからも続いていて、さらに盛り上がって面白くなっているので、読み返すときはウェブ版です。 貧しい山村で生まれたツナには前世の記憶がある。というか、この世界には一…

「謙虚、堅実をモットーに生きております!」 ひよこのケーキ

自分が前世に愛読していた少女マンガ『君は僕のdolce』の世界に転生していると気がついた吉祥院麗華は、庶民である主人公をいじめ倒したあげくに没落する典型的な悪役お嬢様としての運命を自覚し、それをなんとか回避しようと、主人公たちに関わらず、万が一…

「すーちゃんと薬草勇者」 神代ふみあきnext

ユージシン村のギルドには世にも珍しい冒険者がいた。異世界から落ちてきたという出自も珍しいけれど、それは内緒。彼はほとんど魔物を殺したことがないのにDランクまで昇格した、素材採取専門の冒険者なのだ。彼のパートナーはスライムのすーちゃん。なん…

「ある魔術師の手慰み迷宮行」 まいん

今度は1ヶ月ほどの隔離生活です。なんてこった。 読んでない本は山ほどあるけれど、運ぶのが大変で持ち込めないので、こういうときウェブ小説が普通に読めてありがたいです。そして、疲れているときは結末が分からなくてハラハラドキドキヤキモキするものよ…