ラノベ雑記録2004

ライトノベルに限らず書籍や映画等の感想と覚え書きです。

「ユニコーンの徴」 ロジャー・ゼラズニイ

「セックスって、いろいろなリストの筆頭ににくるけどさ。だれにとっても、その合間にやりたいことが、いろいろあるじゃない」
 ランダムはコーウィンにそう語った。それよりもドラム叩いたり、空を飛んだり、ギャンブルをしたいと。

 兄エリック王子から審判の宝石を託されたコーウィンだが、ユニコーンが棲む森で王子ケインが惨殺され、仲が悪かったコーウィンは犯人の濡れ衣を着せられてしまう。再び兄弟姉妹の争いが激化し、事件の鍵を握る王子ブランドまでもナイフで刺されるに到り……。

 あらすじだけ読むと、まるでミステリー。まあ、犯人捜しのミステリではあるけれど、魔法が存在する世界なので一筋縄ではいきません。なにせ、みんな怪しいし、実際互いに謀略を仕掛け合ってるし、しかもいちばん怪しい父王は失踪しているという始末……。

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