ラノベ雑記録2004

ライトノベルに限らず書籍や映画等の感想と覚え書きです。

「勇者の出番ねぇからっ! ! 」 草薙刃

「意思の疎通ができなきゃ、相手の知性はちゃんと測れないんだぜ?」

 戦場に倒れた自衛軍中尉は「創造神」を名乗る存在によって、魔王の復活が近づく剣と魔法のファンタジー異世界へと転生させられる。だが、彼に勇者としての役割は期待されていなかった。「勇者が召喚されるまでのツナギ役」として、せいぜい世界を引っかき回して足場固めをしてくれと……。
 そんなことを言われ、貴族の次男クリスとして転生した元中尉は、なんだったらこのまま世の中に埋没してもかまわないくらいに考えていたのだが、その彼が前世で培った銃火器に関する知識と戦闘術、そして「お取り寄せ」なる特殊能力を駆使するときが近づいていた……。

 転生したけど勇者じゃない系で、ファンタジーが地球を舐めるな!と銃火器持ち込んで殴り込みをかける話。愛と勇気ではなく、火力と友軍を信じるのだ。
 ただし、内政系でチマチマやる部分は少なく、3年5年と冗長になりがちな部分は一気に駆け抜けるテンポの良さが魅力。学園パートも早すぎてどこに残っているのか探すレベルです。ただ、それでも内政と政治と冒険と戦闘と家族の交流がバランス良く配置されているのでストレスフリーでさくさく読めます。
 こういう、端折れるところはザックリ飛ばすタイプの話も好きです。

【勇者の出番ねぇからっ! ! 】【異世界転生するけど俺は脇役だと言われました】【草薙刃】【碧風羽】【レッドライジングブックス】【魔法どころか現代兵器まで飛び交う痛快ファンタジー】【M2】【HMMWV】【M-388】【Vz-61】