ラノベ雑記録2004

ライトノベルに限らず書籍や映画等の感想と覚え書きです。

「余物語」 西尾維新

阿良々木月火と暮らすようになってから僕のポンコツ化はとどまるところを知らない」
 斧乃木余接はそんな風に自戒していたらしい。

 曲直瀬大学のスイスドイツ語の家住准教授に呼び出された阿良々木暦は、児童虐待の専門家として相談を持ちかけられた。自分の子供が可愛く思えない、3歳の娘を檻に閉じ込めたままもう3日も帰っていないのだかと告げられた暦は、急いで准教授のマンションへと向かうのだが、斧乃木余接からは「いい加減、警察に任せるってことを覚えなよ」と叱られるのだった。こりゃ完全に通報案件だと……。

 今回は阿良々木暦の大学生編。
 暦は児童虐待の専門家と名乗ったこともないし、そう思ったこともないけれど、老倉育からはそう見えるらしいし、考えてみれば彼の周囲の少女たちは、みんななにかしら親子関係にトラブルを抱えているのでした。

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