ラノベ雑記録2004

ライトノベルに限らず書籍や映画等の感想と覚え書きです。

「ネトオク男の楽しい異世界貿易2」 星崎崑

「人の縁とは偶然のようでいて、過ぎ去れば必然の如くあるものと言いますからね」
 ヘティさんの言葉。
 そして、いまだ夜の格闘技はなし。

 魔法の鏡を使って異世界現代日本を行き来して商売を始めた綾瀬次郎だが、護衛用の奴隷として購入したはずのディアナが高貴なハイエルフのために使えず、ディアナの護衛としてさらに奴隷を雇い入れる悪循環。
 その奴隷の護衛として購入した少女マリナが、自分が売り飛ばされた奴隷商人を見かけたというのだが、その男は神官さんの世話する孤児院に入り込み、子供たちの就職を斡旋しているという……。

 ウェブ連載版に書き下ろしエピソードを挿入して、ジローが鏡の向こうから来たことを少女たちに告げるまで。
 異世界での取引とネトオクでのやりとりに、それっぽさがしっかりあって面白い。ここがちゃんとしていると、それ以外の部分も面白く読めるんです。確定申告ではインターネット上でのオークション売上げをきちんと申告しているけれど、仕入値はどう計上したかだけが気になります。のみの市の仕入れとかが多いということで領収書なしとか按分計算したのかとか。
 そろそろ青色申告の準備をしてもいいんじゃないかと思います。

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