ラノベ雑記録2004

ライトノベルに限らず書籍や映画等の感想と覚え書きです。

「ネトオク男の楽しい異世界貿易1」 星崎崑

 アヤセ・ジロウの仕事はあちこちの古本屋や骨董市を回って掘り出し物を見つけてはネットオークションで売り飛ばすこと。
 ただ最近は同じことをする競争相手が増えてきて利益を上げるのが難しくなっているのに、物欲は抑えられず、来月の楽天カードの引き落としまでにもう一仕事しないといけない。
 そんなジロウが祖母の家の蔵で見つけ出したのは、異世界へ通り抜けられる不思議な鏡だった……。

 異世界への回廊を手に入れた青年が、いろいろ仕入れてきてはヤフオクで売りさばき、向こうで撮影した写真をネットにアップロードしてはネタ認定で大騒ぎされる展開。自重しているのかいないのか、わからん主人公です。
 でも、確かにこっそり大声で自慢したいよね。
 主人公の前職、宝石類を言葉巧みに売りつけるブラック企業のセールスというのがほどよく効いていて、こういう過去の積み重ねが大事だよねと思いました。

『俺が勇者だったら、むしろ奴隷制度を根絶するために戦うなんていう選択肢もあったかもしれないんじゃないだろうか……。
 でもま、--しょせん俺は商人だったということだな!』

 主人公は嬉々として2人めの奴隷の購入にかかるのであった。
 異世界ファンタジーではコミュニケーションが不得手な主人公でも、とりあえずパーティー・メンバーが集まります。

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