ラノベ雑記録2004

ライトノベルに限らず書籍や映画等の感想と覚え書きです。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「俺はまだ恋に落ちていない」 高木幸一

「終わったら駄目なんだ。喧嘩しても憎み合っても、関係が続けば終わりじゃない。終わらなければ次がある」 赤井公の言葉。 友人の田所の引っ越しを手伝った赤井公は、彼の妹を紹介される。 活動的なロングヘアの高校生・恵衣美と、占いが好きなショートカッ…

「RAIL WARS!」 豊田巧

「人生というのは川に流されてままならないものだ」 経験を積むまでは流されっぱなしであたりまえだと担任教師の言葉。 親方日の丸の超巨大優良企業・國鉄に就職して運転手になるのが望みという鉄道高校生の高山直人だが、平凡な高校生にすぎない直人が運良…

「マージナル・オペレーション」 芝村裕吏

「リアリティの欠如、想像力の不足は、人を簡単に虐殺者に変えてしまう」 平和な世界では見出されないまま埋没していた才能が、本人にとっては不幸かも知れないけれど非日常において開花し、それによって周囲が救われていく物語。徹底したリアリティ以外は入…

「包丁浪人」 芦川淳一

旗本の三男坊だった刀根新三郎も、故あって今は長屋で浪人暮らし。 長屋の住人からも慕われている新三郎のもとには、盗みを働いたと言い張る奉公人だの、奇怪な笛の音を聞いたという少女やら、さまざまな問題が持ち込まれるのだが……。 どんな難事件、怪事件…

「もののけ侍伝々 京嵐寺平太郎」 佐々木裕一

『稲生物怪録』をモチーフに、妖怪が見える若者・平太郎が成長して江戸詰となり、妖怪退治を任される顛末を描いたもの。 宝暦2年(1752年)、江戸の町では若い娘を鬼がさらう事件が頻発。ついには厳重な警戒をものともせず、若年寄の姫までがさらわれてしま…

「ライジン×ライジン」 初美陽一

学園異能バトルコメディ。 とりたてて取り柄もなく、自分に凄い力があったらなあと妄想するだけだった少年が、ある日突然異能に目覚め、ちょっと人聞きが悪くて情けない異力ながら政府機関の末端にスカウトされ、弱小能力者のチームの一員として異能犯罪者と…

「はみだしシェフの世界やけっぱち放浪記」 アンソニー・ボーデイン

アンソニー・ボーデインの毒舌と食へのこだわりは『キッチン・コンフィデンシャル』や『世界を食いつくせ!』でお馴染みで、ディスカバリー・チャンネルの『アンソニー・ボーデイン 世界を喰らう』でその飽くなきチャレンジというか、世界各地で美食から悪食…

「帝国護衛艦隊、太平洋を征く~大和撫子紫電改2」 志真元

「どうしてこうなった?」 今回、このセリフが多いなあ。 「山本五十六・米本土侵攻」がシリーズ名で、「大和撫子紫電改」「大和撫子紫電改2」「大和撫子紫電改3」と続いていたかと思っていたのに、いつの間にか第2部になって「大和撫子紫電改2」をシリ…

「きたな美味い店」 とんねるずのみなさんのおかげでした

フジテレビのバラエティ『とんねるずのみなさんのおかげでした』のコーナー企画、店は汚いけれど味は美味い店を紹介して星をつけていく『きたなトラン』で紹介された店をまとめたもの。 「ロケでは、みなさんガチで食べるんです。ヘタするとビールとか飲むの…

「宇宙戦争1941」 横山信義

最近は文芸新書の棚はどこも小さくなっていて、そこにミステリーから架空戦記までひしめきあっているのだけれど、ふらりと覗いてみたら横山信義の『宇宙戦争1941』と田中光二の『超地球大戦』が並んでいました。 どちらも架空戦記のプロが描く、第二次世界大…